高演色性LEDが誠実な色を引き出す

学生の頃、「赤いリンゴは何故赤く見えるのか」の題を理科の授業で習ったことがあるかもしれません。リンゴが赤く見えるのは、リンゴを照らす光に含まれる赤い波長が反射され、他の波長が吸収されるからです。

身近にある自然光、蛍光灯やLEDランプなどが放つ光は大体同じ「白」に見えがちかもしれません。しかし、光の種類によっては同じ「白色」に見えても、スペクトルに含まれる赤色波長の強度は同じではありません。

そのため、同じ「白色」に見えても、光源を替えた場合、同一のリンゴの見え方も変わってします。

演色性(Color Rendering)は、光源が物体の実際の色をどれだけ忠実に再現できるかを示します。光源の演色性が低いと、照らされている物体が色褪せて見えたり、くすんで見えたり、正確な色が分からなくなったりします。

演色性について詳しく→

高演色性の基準

演色性を評価するために「演色評価数」(Color Rendering Index、略称CRI)という測定方法が照明業界で使われています。

最もよく使われている数値はRa(平均演色評価数)といい、8種の色(R1~R8)の演色性を平均値で示したものです。最大値100で評価され、Raが95以上で極めて高いとみなされ、自然光での見え方と非常に近いことを示します。

演色評価数はさらに複数のRiと呼ばれる「特殊演色評価数」に細分化され(R9~R15)、各Ri値は特定の色に対する光源の演色性を表します。

Raはたったの8種の色の演色性を平均した値であるため、Raだけでは光源の演色性を正確に評価ができない場合があります。

R9やR12といった他のRi値は、濃い赤や青を表す数値であり、評価の際には貴重な追加数値だと言えます。

R9について詳しく→

業界最高の演色性・Ra 99

ウェーブフォームのABSOLUTE SERIES™ LED製品は、最大Ra 99の演色性を誇ります。

これは、当社の製品が日中の自然光とほとんど差がないことを意味します。

以下のボタンをクリックして、当社の演色性数値を他の光源と比較してください。








  • Score:
  • 25
  • 50
  • 75
  • 100
  • R1
  • R2
  • R3
  • R4
  • R5
  • R6
  • R7
  • R8
  • R9
  • R10
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  • R12
  • R13
  • R14
  • R15


ウェーブフォームABSOLUTE SERIES™のRi値

当社の高演色LED技術について

目で見ることのできる色の中でもとりわけ鮮やかで濃い色を表現するには、十分量の赤色波長エネルギーが必要となります。

赤色光は自然光に多く含まれますが、残念ながら照明としては効率が高くありません。そのため、ほとんどのLEDメーカーは赤色光の量を減らし、より高効率な緑色光を優先的に使用しています。

しかし、演色性の観点から見ると、緑色の波長が多すぎると物の見え方に大きな歪みが生じ、これが一般的なLED製品の演色性を下げてしまう原因となっています。

LEDの製造工程に高効率の赤色蛍光体を追加することで分光組成を改善し、より自然光に近い白色光を作り出すことに成功しました。その結果、Ra値は100に限りなく近づき、自然光とほとんど見分けがつかないまでになりました。

演色性(CRI・Ra)と色温度(CCT)の関係

色温度(略称CCT)は、演色性の概念を理解する上で少し紛らわしく感じられるかもしれません。色温度は光源が放つ光そのものの色を示します。

一方、演色性は光源の色温度を測定した上、同じ色温度での演色性標準と比較を行います。例えば、5000KのLED光源の演色性は、3000Kの標準(ハロゲンランプ)ではなく、5000Kの標準(日中の自然光)と比較されます。

色温度も物体の見え方に大きな影響を与えますが、演色性は同一の色温度での見え方を評価するものであり、光源のより細かい特性を教えてくれる数値だと言えます。

下のスライドボタンを操作し、CRIと色温度を視覚的に体感してみてください。


低く ← 色温度 → 高く


低く ← 演色性(Ra)→  高く


高演色のスペクトルの比較

Raなどの演色性を評価する数値はとても便利なものですが、光源のDNAとも言える、最も根本的な特性は光源のスペクトル(分光分布)です。スペクトルの形状や各波長の強度をビジュアルで比較しても、演色性の違いが明らかに映し出されます。








CCT: 4,991 K | Ra: 99 | R9: 92

ウェーブフォームのABSOLUTE SERIES™ 5000Kスペクトルは、420 nm発光のLEDを励起波長とし、更に3種の蛍光体を搭載したことによって、より自然光に近づくフルスペクトルを実現しました。



一貫性抜群の高品質LED

「光の質」の背景には演色性以外に、光源の一貫性も大きな役割を果たしています。高い演色性を誇る照明製品でも、製造過程で色のばらつきが生じる場合があり、製造業者によって色温度の誤差に関する許容範囲が異なったりします。そのため、販売者が「演色性が優れている」というだけでは高品質の光が確保できるわけではありません。

当社では演色性の他に、LED生産過程において等色標準偏差(SDCM)を使って色のばらつきを制御しています。ほとんどのメーカーや米国国家規格協会(ANSI)、エネルギースター(EnergyStar)では、5段階、7段階のSDCM楕円またはそれ以上に対応する四角形ビンを採用しており、これによってLEDランプ間に大きな色のばらつきが生じる可能性があります。

ウェーブフォームでは、1ステップおよび3ステップのSDCM楕円に正確に対応するプレミアム色度ビンを開発しました。そのため、複数の同一LED製品をご購入していただく場合、直接比べても色の誤差は感知できないと確信しています。

コレクション: 高演色LED